朝、家を出ようとした時。
ガレージの壁に、一匹の蝉が止まっていた。
マウトロ、今年の初蝉である。
まだ鳴いてはいない。
その辺の地面から出てきたばかりなんやろうか。
そんなことを考えながら、少しだけ見入ってしまった。
そういえば、少し前に梅雨が明けた。
いよいよ夏本番。
あと何日かしたら、朝から夕方まで蝉の大合唱が始まるんやろう。
あの鳴き声を聞くと、「あぁ、夏やなあ」と思う反面、「暑い季節が来たなあ」と少し憂うつにもなる。
正直、夏は苦手である。
暑い。
とにかく暑い。
しかも今は、膝の装具を着けて生活している。
この時期の装具は、なかなか過酷や。
蒸れるし、汗もかく。
歩くだけでも暑いのに、装具までプラスされる。
毎日、「勘弁してください」と心の中でつぶやいている。
ニュースでは今年も「危険な暑さ」と言っている。
もうその言葉を聞くだけで暑くなる。
それでも夏は毎年来る。
逃げるわけにもいかへん。
文句を言いながらでも、乗り切るしかない。
8月には診察がある。
その頃には、ジムを少しずつ再開できたらいいなと思っている。
今はまだ本格的なトレーニングは我慢。
スクワットなど、自重でできることを少しずつ続けている。
左足は少し細くなってしまった。
焦る気持ちはある。
でも、ここで無理をして振り出しに戻る方が嫌や。
だから今は、地味でもコツコツ積み重ねる。
夏を乗り切って、また思い切り身体を動かせる日を楽しみに。
ガレージで静かに止まっていた一匹の蝉を見ながら、そんなことを考えた朝でした。


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