朝起きたら、テーブルの上にバナナが4本あった。
マウトロ家は5人家族。
バナナ、4本。
人間、5人。
足りない。
別に誰もバナナが嫌いなわけではない。
となると、この4本を見た瞬間に考えてしまう。
誰が食べるのか。
そして、
誰が犠牲になるのか。
いや、バナナ1本で「犠牲」とか言うほどの話ではない。
ないんやけど、朝のまだ完全に起動していない頭では、なぜかちょっと考えてしまう。
長男が食べるかもしれない。
次男も食べるかもしれない。
三男も食べるかもしれない。
嫁も食べるかもしれない。
俺も食べたい。
……。
ほな俺、やめとくか。
となる。
別に我慢しているつもりもない。
休みの日の朝なんか、バナナ1本で済ませるのも全然ありやと思っている。
コーヒーとバナナ。
楽やし、朝から何を食べるか考えなくていい。
でも、4本しかない。
そう思った瞬間、
「まあ、ええか」
となる。
最近、こういうことが増えた気がする。
5個あれば何も考えずに取る。
4個だと、ちょっと考える。
3個なら、たぶん最初から候補に入らない。
その結果、マウトロ自身がバナナを食べる機会が減っている。
誰かに「食べたらあかん」と言われたわけでもない。
誰かが「俺のバナナ!」と主張したわけでもない。
ただ俺が勝手に人数を数えて、勝手に身を引いている。
朝から何をやっているんやろう。
で、そんな4本のバナナを眺めながら、今度は思った。
これ、ブログに書けるやろうか?
今日は『休日のひーげん』を描きたい。
できれば、そっちに時間を使いたい。
だからブログはサッと書きたい。
でも毎日何か書きたい。
そんな日に目の前に現れた、4本のバナナ。
ありがとう、バナナ。
君らのおかげで今日もブログが書けた。
ただし俺は、
たぶん今日も食べれない。

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