今日は、久しぶりにShrinebuilderを聴いた。
このレコードを見るたびに、音より先に思い出す出来事がある。
昔、一緒にバンドをやっていた先輩と音楽の話をしていた時のこと。
何気ない会話の中で言われた。
「え?Shrinebuilder知らんの?」
その一言が、妙に悔しかった。
当時の自分は、毎日のように新しいバンドを探していた。
CD屋やレコード屋を巡り、雑誌やネットで情報を集める。
とにかく、あちこちにアンテナを張っていた時期やった。はず。
だからこそ、「知らんかった」という事実が、自分の中ではかなりショックやった。
家に帰ってすぐ調べてみる。
Scott Kelly
Al Cisneros
Dale Crover
Scott “Wino” Weinrich
この豪華すぎるメンバーを見た瞬間、
「なんで見落としてたんや。」
そう思った。
今でも、あの頃の自分に会えるなら、後ろから思い切りドロップキックしたくなるくらい。
それくらい悔しかったのを覚えている。
そこから必死に探し始め、ようやく手に入れたのがこのレコードだった。

期待が大きすぎる作品って、実際に聴くと「あれ?」と思うこともある。
でも、Shrinebuilderは違った。
何度も針を落とした。
そして聴くたびに、「買ってよかった。」と思える作品になった。
レコードは音だけじゃない。
「どうやって手に入れたか。」
「その時、何を思っていたか。」
そんな思い出まで一緒に残っている。
だから、自分にとって価値があるレコードは、値段では決まらない。

このShrinebuilderも、自分にとってそんな作品。
これまで何枚もレコードを手放してきた。
それでも、このレコードだけは手放そうと思ったことがない。
久しぶりに針を落としながら、音楽を夢中で追いかけていた頃の自分を思い出した。
たまには、そんな思い出と一緒にレコードを聴く時間も悪くない。


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